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完全IT未経験から、Linuxの資格取得を目指す場合、いきなりLPIC レベル1から勉強するのはハードルが高いです。
LPICレベル1は、基本的なLinuxの操作、サーバ環境の構築、運用・保守を証明する資格ですが、101試験と102試験の2つに合格する必要があります。
その上、LPICレベル1の参考書はあずき本で500ページ以上もあるため、IT初心者にはきついです。未経験者でも200時間以上の勉強時間が求められます。
LPIC-level1を勉強してるけど難しい…
コマンドの引数やオプションが多すぎて覚えきれない…
結論から言うと、IT未経験者がLPIC-level1を目指す場合、まずはLinux Essentialsから取得しましょう。
Linux Essentials(リナックスエッセンシャル)は、Linuxの入門レベルの資格でLPICレベル1より1つ手前の資格になっています。完全未経験者であっても30日程度で合格可能です。
学習教材には、入門レベルの教科書とPing-Tだけで十分対応できます。
よく入門レベルの資格(ITパスポートなど)は意味がないと言われますが、大きな間違いです。確かにLinux Essentialsだけでは、転職であまり評価されませんが、より上位の資格を取る際には役立ちます。
特に未経験者が資格を取得をする上で大事なのは挫折しないことです。Linux Essentialsを取得すれば、基本的なLinuxのスキルが身についているため、自信を持ってLPIC-level1の対策に進めます。
完全未経験者は入門レベルのLinux Essentialsから学習しましょう。結果としていきなりLPICレベル1を目指すよりも効率がよくなります。
実際にこの記事で紹介する方法で、当サイトの運営メンバーがLinux Essentialsに合格できました。
本記事では、実体験をベースにLinux Essentialsに合格するための具体的な方法を解説します。試験の概要から学習教材、勉強方法まで紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
当サイトの記事は、現役エンジニアによる監修のもと運営されております。
Linux Essentialsとは? 試験内容とおすすめな勉強方法
Linux Essentialsは、国際的な非営利団体「LPI」が提供しているLinuxの資格です。
Linux Essentialsは、「これからLinuxを学習したい方」を対象としています。
- Linuxの基本的な知識と操作を身に付けたい
- 世界に通用するLinuxnの資格がほしい
- 職場でLinuxを使う必要がある
Linux Essentials試験へ合格すると、将来的にはシステム管理者やネットワークエンジニアなどの多様なキャリアパスが広がります。もちろんLPICレベル1などの上位資格が必要となりますが、取っ掛かりとしては十分です。
Linux Essentialsの合格に必須の試験概要
LPI公式サイトによると、Linux Essentialsの試験内容は次のようになります。
現行バージョン | 1.6 |
試験範囲 | Linuxについての入門レベルの理解 |
受験資格 | 誰でも受験可能 |
試験時間 | 60分 |
問題数 | 40問 |
合格点 | 800点満点中、500点以上 |
有効期限 | 永久 |
受験方法 | VUEテストセンター OnVUEを利用したオンライン受験 |
料金 | 10,000円(税抜) |
難易度は入門レベルですが、有効期限は永久となっています。LPICレベル1のように5年間の有効期限が設けられているわけではありません。
Linux Essentialsは、時間が十分に設けられています。記述問題は2問ほど出題される傾向です。演習問題を何度も解いて問題の形式に慣れておきましょう。
Linux Essentialsの試験範囲
Linux Essentialsで出題され範囲はLPI公式サイトによると、次のようになっています。
- Linuxの開発と主なディストリビューションの知識
- オープンコミュニティとライセンス、ビジネスのためのオープンソースソフトウエア
- 基本的な情報通信技術(ICT)スキル
- Linuxのコマンドライン利用の基本
- コマンドラインのヘルプ機能の利用
- ディレクトリの利用とファイルの一覧
- ファイルの作成、移動と削除
- ファイルの圧縮、検索、展開
- シェルスクリプトの基本と一般的なテキストエディタの知識
- Linuxオペレーティングシステム
- セキュリティとファイルパーミッション
出題される範囲は多く見えますが、1分野あたりの学習にはそこまで時間がかかりません。
Linux Essentialsに最短で合格できる勉強方法を知りたい…
Linux Essentialsにおすすめの勉強方法
Linux Essentialsを勉強する際には、以下の点を意識しましょう。
- 実際にターミナルで手を動かす
- 教科書を一通り読んでイメージを掴む
- 演習問題を繰り返して知識を定着させる
Linux Essentialsでは、Linuxの基本的なコンセプトや用語、操作に関する知識が問われます。
利用するべき教材は教科書と演習問題です。
Linux Essentialsの勉強を始める上では、自分のレベルに合った教材を選びましょう。
Linux Essentialsに合格できる学習教材
当サイトの運営メンバーがLinux Essentialsに合格する際に利用した参考書は以下の2つです。どちらか1冊だけでも十分に合格可能なので好きなテキストを選んでください。
1冊目は「LPI公式認定 Linux Essentials 合格テキスト&問題集 」で、LPIによる認定を受けている教科書です。
公式の情報をベースに学習したい方に向いています。
2冊目は「Linux Essentialsの指南書」です。AmazonのKindleでのみ購入できる電子書籍となっています。
後述する学習教材「Ping-T」をベースとした教科書となっているため効率よくLinux Essentialsに合格したい方におすすめです。
迷った場合は、出版日が最近の「Linux Essentialsの指南書」にしましょう。価格も安い上に要点だけがうまくまとめられています。
教科書は、内容が理解できていればOKです。太字の箇所を全て覚える必要はありません。
コマンドであれば、pwd、cd、rmなどの基本的な部分だけ覚えておきましょう。引数やオプションまで完璧にする必要はありません。
どちらかというと、演習問題を繰り返して知識を定着させることを意識してください。
例えばライセンスやディストリビューションなどは教科書の理解だけで十分です。暗記は演習問題を何度も解いて行います。
Linux Essentialsの演習問題はどれがおすすめ?
Linux Essentialsと同等レベルの演習問題
テキストを1周、もしくは1つの単元を終えたら、Ping-tを使って演習問題で力をつけます。
Ping-tとは、AWS、CCNA/CCNP、LinuC、LPIC、Linux Essentials、HTML5、OSS-DB、ITパスポート、オラクルマスター、ITILの試験合格に特化した学習サイトです。
登録ユーザは30万人を超えている上に、Linux Essentialsの勉強は無料で行えます。
- 本番試験と同じ出題形式
- 本番と同等レベルの演習問題
- 分かりやすい問題の解説
初めて利用する方は、使いにくいと感じるかもしれませんが、問題の質はかなり高いです。
Ping-tでLinux Essentialsの対策を行う上では、以下の順番がおすすめです。
- 分野ごとに未問題を解く
- 分野ごとにミスした問題に取り組む
- 全ての問題を解く
- ミスした問題を見直す
- 模試を受ける
Ping-tには、レベル(習熟度)が設定されており、最大で40まで上げられます。
Linux Essentialsの場合は、レベル15前後に到達すれば合格圏内です。
実際に当サイトの運営メンバーで試したところ、レベル16で本試験80%以上のスコアがでました。
心配症の方はレベル20くらいまで上げておくと安心です。
ちなみに本番試験のレベルはPing-tよりも少し簡単になっています。
Ping-tのLinux Essentialsの演習は初心者にとって難しく感じられるかもしれません。最初は10問のうち3問程度しか正解できないかもしれませんが、解説や教科書を読んで大事なポイントを理解しましょう。何度も問われる問題は重要なため暗記が必要です。
よくある質問
Linux Essentialsは意味ない?
Linux Essentialsの資格そのものは転職でそこまで評価されません。
しかし、Linux Essentialsの資格取得を通じて得られるスキルには価値があります。
実際にLinux Essentialsに合格した状態でLPIC/LinuCレベル1を目指す方が簡単です。
とはいえ、IT未経験者が資格なしでエンジニアになるのは難しいため、Linux Essentialsであっても取得しておくことをおすすめします。
Linux Essentialsはどんな方におすすめ?
Linux Essentialsは、これからLinuxを勉強したい全ての方におすすめできます。入門レベルの内容となりますが、覚えるコマンドはどれも現場で使うものばかりです。
特に未経験からLPICレベル1・LinuCレベル1を目指す方はLinux Essentialsの内容から勉強することを推奨します。
Linux Essentialsに合格するためにはPing-tはどこまでやり込むべき?
時間に余裕のある方はMAXレベル40まで上げてしまって問題ありません。時間のない方はとりあえずレベル15くらいを目安に学習をしましょう。
Linuxに苦手意識のある方はレベル20くらいがベストです。
Linux Essentials試験の合格点はどのくらいですか?
Linux Essentialsの合格ラインは800点満点中、500点以上です。
そのためPing-tの演習では、8割も得点できれば十分に合格が狙えます。
Linux Essentialsの試験結果はいつ?
テストセンターで試験を終えた場合は、すぐに結果が確認できます。
PCの画面に合否結果が表示された後、テストセンターでスコアが印刷されます。
試験完了後、数時間で合格の結果がメールで届きます。
Linux Essentialsに合格後おすすめの資格は?
Lpicレベル1やLinuCレベル1の資格を目指しましょう。
転職でLinuxのスキルをアピールするには最低でもレベル1以上の資格が必要です。
人によっては年収の高いAWSエンジニアを目指すのもベストです。
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【初心者向け】AWS CLFに31日で合格できる勉強方法! 難易度や参考書も解説まとめ
Linux Essentialsは、これからLPIC/Linuのレベル1の取得を目指した未経験者におすすめです。
合格目安は30日程度となっており、勉強時間30〜50時間になります。
テキストとPing-tを利用するだけで十分に合格できるため、とりあえずLinuxの資格を手っ取り早く取りたい方は目指してみてください。